世界観深堀① – 階級について

閲覧ありがとうございます!

タイトルの通り、本創作世界における階級について深堀りしていく試みです。よろしくお願いします。

まず一次創作のイントロにもある通り、本創作世界において階級は大まかに3つに分かれています。
上流
中流
下流

ですね。

 中流階級の人物で分かりやすい例で言うと、『紫苑がこちらを見ている』に登場するコーヒーミル頭の男です。彼含め自身の階級に関する特に発言がなく普通に労働をしているような人々は基本的に中流です。現在の我々に一番近いのはここでしょう。
 中流階級に属する子どもたちは、上流階級や下流階級の人々と生活地域がそこまで離れているわけではないので基本的に両者とも一度は触れ合うことになります(もちろん、「下流階級とは関わるな」という教育方針の家もあるでしょうが)。その中でたまたま出会った2人が『紫苑がこちらを見ている』の話になります。まあ中流階級自体が割と広い括りなので上流寄りの中流、下流よりの中流というのもあるわけですが、ここでは明確なカーストはあまりないようです。中流階級では7割~8割の子どもたちが学校に通っています。よほど下流に近くなければ文字の読み書きはできるかな、というレベル。

 先に上流階級について見ていきましょう。現在の上流階級の大半は世襲によって構成されたものであり、※『コランバインが嘲笑う』のアザミナの家のように古来から由緒正しく教育されてきたような家もあれば最早名ばかり、といった家もあります。一口に上流階級といえどその中にはやはり実力によるカーストがあるようです。この「実力によるカースト」があることで下流出身だろうが死ぬ気で地位を獲得し上流に名を連ねる、ということもあります(とは言え歴史ある由緒正しい家は既に相当な地位を得ているので、上流に名を連ねるといっても名ばかりの家と置き換わる程度です)。上流階級の子どもたちはもちろんお金があるので高度な教育を受けることができます。ただ上流階級の場合は、その後の専属の家庭教師を付ける、とか別の習い事をさせる、というあたりで地位に差がついてくるようです。
※『紫苑がこちらを見ている』の続きの創作です。アザミナは先の話に出てくる「医師」と完全に同一人物です。

 次は下流階級です。下流階級は大まかに2層に分かれています。下流における上層と下層です。
 上層は「その日1日の生活ならどうにかなる」レベルの貧困層。例えば日雇いの仕事であったりに属することができている人々、定職には就いているものの給料が少ない人々、子どもが余りにも多く安定した生活ができない人々…などです。『紫苑がこちらを見ている』に登場する百花繚乱はこの層です。まあ彼女の場合、お金が云々よりも…というパターンなのでやや特殊ではあるのですが。この層になると学校へ行く予定などないので文字の読み書きができなくなります。なので死亡時点の百花繚乱は文字の読み書きができません。幽霊になってからは分かりませんが…

 問題は下流における下層です。これは「その日1日の生活すらもままならない」レベルの貧困層。犯罪歴やら性病やら何らかの理由で金銭を得る手段がない人々、それから下流の上層で育てきれなくなった捨て子がここに属します。ここまでくると何が起こるかというと、最早名ばかりであるようないわゆる”力のない上流階級”の手が伸びてきます。例えば人身、臓器を売買することによって多額の金銭を得ていたり、それらを集めるために「仕事をあげる」という名目で下層の人々を働かせていたり。
 ただそういった名ばかりとはいえ上流と関われるということは、(殺されるような事態にならなければ)学ぶチャンスがあります。要らない本をもらったり、金を稼ぐ方法を見よう見まねで学んだり。それによって下層から上層へ、中流へ、果ては上流へ、ということが稀に起こります。稀にね。

 本創作世界に政府と呼べる存在はもちろんあるんですが、それを指揮しているのはやはり上流階級です。それもアザミナの家よりずっと上、上流階級の上層です。警察隊は政府によって運営されており、構成員の主な出身は中流です。公共事業的な感じで中流階級の仕事を作り出しつつチャンスがあれば上流の下っ端くらいにはなれるよ~というエサをちらつかせている感じでしょうか。

 本創作世界には所得税、固定資産税、消費税らへんの概念がありません。警察隊への給与は政府を指揮している上流階級のポケットマネーもあるでしょうが恐らく大部分は罪を犯した者から取っているのではないかなーと思います。この辺の設定はちゃんと考えてなかったのでだいぶガバいです…

 またなんか世界観深堀したくなったらします。ここまで閲覧ありがとうございました!おわり!